日記
ダブルアクションペダルハープとは?
オーケストラや吹奏楽、室内楽で広く使われ、一般的にハープと呼ばれるものは
グランドハープと前回の日記でお伝えしました。
またの名を、ダブルアクションペダルハープとも呼ばれます。
ダブルアクションペダルハープ。。。
ハープの足元に、ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シに対応した7本のペダルがあります。
さらにそれぞれ、上から♭フラット、♮ナチュラル、♯シャープの3段階のポジションがあります。
それでダブルアクションと呼ばれるんですね。
合計すると21箇所になります!
それに対して、47本の弦は、ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド。。。の順番にならんでいます。
ちょうど、ピアノの白鍵だけがならんでいるイメージです。
調律は、すべて♭フラットで、変ホ長調で合わせます。
ドのペダルを踏むとすべてのオクターブのドが、一斉に♯シャープになったり、♭フラットになったりします。
これをノールックで操作しながら演奏してるのです。
ピアノと違って、異名同音をつくることが容易で、美しい音色のグリッサンドは
この特徴を生かして弾いています。
足は2本しかないので、臨時記号が多いときは本当に苦労します。
グランドハープ♪
オーケストラや吹奏楽、室内楽で幅広く使われているグランドハープ。
見た目の優美なフォルムや大きさは、人目を惹きつけますよね。
小さな私を惹きつけたのも、柔らかな音と優美な形でした。
演奏するようになって、見た目とのギャップがありすぎることを知るのは、
ハープを始めて10年以上経ってからでした笑。
優美とは真逆の、体力勝負!な楽器でした。
このグランドハープ、
ダブルアクションペダルハープとも呼ばれます。
ノンペダル、シングルアクションペダルハープなどを経て、
ダブルアクションへと進化してきました。
先日の日記で、
紀元前4000年前のエジプトや紀元前3000年前のメソポタミアでがルーツ、
とお伝えしたハープの長〜い歴史からみると、
ダブルアクションハープの歴史は、たった250年ほどなんですよ!
ダブルアクションの説明は長くなるので、また次回に!
ハープは弦楽器???
ハープって、オーケストラや吹奏楽の中では、立ち位置が微妙。。。
弦が張ってあるから弦楽器の仲間だけれど、ヴァイオリンとは音色も奏法も全く違う。
管楽器と弦楽器に分かれて合奏します!となったとき、
ハープはどっちだ???みたいな経験もあります。
吹奏楽では、楽器が大きいからか打楽器パートに含められることが多い気がします。
大体どこに行ってもひとりぼっちなので、
おひとりさま大好きな私としては気楽で、もってこいの楽器です笑。
話は戻って、ハープは弦楽器の仲間だけれど、
弦をはじいて音を出すため「撥弦楽器」という種類に属するそうです。
共鳴胴を利用して、音を大きくする構造のものが多く、
抱えて弾くギターや置いて演奏するお琴も、お仲間です。
日本だと、お琴、三線、三味線、琵琶、大正琴など、
外国だと、ウクレレ、リュート、ツィター、チェンバロ(鍵盤楽器と思ってました笑)
マンドリン、バンジョー、ハープと混同されるリラなどがあります。
世界各国、地域によって、独自に発展、改良されていて、バリエーション多彩な楽器のお仲間ですね!
写真は、発表会のために練習している曲の表紙。
ハープのソロ曲(ファンタジー/シュポワ作曲)で、
どうしてリュートみたいな楽器が描かれているのか不思議だったんですが、
お仲間だったんですね〜♪
ハープの起源
ハープの起源は、「狩人の弓」というのが定説のようです。
きっと矢を放つ時に音がするんでしょうね。
それか、風に吹かれて弓に張られた糸が不思議な音色を出したのかも。
最も古いハープの記録は、紀元前4000年のエジプト、
紀元前3000年前のメソポタミアのものではないかと言われているそうです。
メソポタミアのシュメール王朝時代の遺跡からは、ハープの原型と思われる楽器が発掘されています。
壁画の様子を見ても、現代の奏法と大差ないみたい。
世界中の音楽文化の中で独自に発展して、いろんなハープが生まれたようです。
オーケストラなどで使われる一番大きなグランドハープにたどり着いたのは、なんと17世紀後半。
5000年以上かかってるんですねぇ。。。
ミニハープの弦って切れる?
この小さなハープ、購入してから数年経ちます。
生徒さんも同じタイプのレバー付き(半音操作できるレバー)を購入されて1年以上お使いいただいていますが、
弦が切れたことがありません。ナイロン弦を使用していることもあるのですが、
とても安定して、めったに張替えすることはなさそうです。
張替えもコツを掴めば、時間もかかりません。
私は、音色を変えたくて、全て違う弦に張り直ししましたが、それも切れたことはないんです!
それに対して、、、大きなハープ、グランドハープはガットを使用していることもあって、湿度や温度の変化に敏感で、年間に数本ですが、切れることがあります。
切れそう、、、と予兆があったりもするのですが、先日は、ブライダル演奏中に突然切れて、びっくりしました。
10年やっていて、演奏中に切れるのは2回目かな、くらいのレアなことです。
生徒さんの楽器なら張替えもさせていただきますので、心配はいりません!
ぜひ、ハープを手にしてみてくださいね。